公募における二重投稿の問題点

公募における二重投稿

二重投稿の意味

公募における二重投稿というのは、同時に複数の公募に投稿することです。この場合の同時というのは、ある公募に投稿し、その結果がまだ発表になっていない段階で、他の公募にも投稿することを意味します。

こうした二重投稿は、公募においては厳禁です。もし、入賞したとしても、二重投稿が判明した段階で、受賞が取り消される等の処置がなされるケースが大部分です。場合によっては、ブラックリストに入り、その後の公募への挑戦に支障がでることもあります。

では、公募の主催者は、何故それほどまで二重投稿に対して厳しい処置をするのでしょうか?

例えば、大学受験のようなケースでは、同時に複数の大学を受験し、合格した大学の中から自分の行きたい学校を選ぶのが一般的で、こうした行為は全く問題ありません。

ところが、こと投稿に至っては、全く事情が異なります。というのも、二重投稿には、マナー云々のレベルを超えて、れっきとした著作権問題が絡んでいるからなのです。

大抵の公募では、入賞作品の著作権や出版権、映像化権等が主催者に帰属するケースが大部分です。これは、当然といえば当然でしょう。主催者側も、単なるボランティアで公募を開催しているわけではなく、優れた新人を発掘して、そこから出版化や映像化へと結びつけたいと考えているからなのです。

ところが、二重投稿によって複数の出版社が同時に著作権を取得するような事態になってしまうと、法的なトラブルが発生してしまうのです。ですから、二重投稿に対しては、絶えず目を光らせているというわけなのです。

 


どこまでが二重投稿になるか?

では、どこまでが二重投稿になるのでしょうか?

一度、ある公募に投稿して落選してしまったら、その作品はもう何処にも投稿できないのでしょうか? もちろん、そんなことはありません。原則、落選という結果が出た段階で、ひとまずは次の投稿への道は開かれることになります。

ただ、ある公募で落選したということは、他の公募でも落選する可能性が高いということを意味しています。そうした場合は、もう一度作品を見直し、大幅に改稿してから再チャレンジするか、あるいは、その作品のことはキッパリ諦めて新しい作品にチャレンジするべきです。

時間をかけて書いた作品であればあるほど愛着もあり、その作品に固執する気持ちも分かりますが、プロの作家を目指すのであれば、原則、多作の作家を目指す必要があります。プロになっても、編集者から書き直しを命ぜられることはよくあることです。

一方、自分の作品をホームページ上で公開したり、同人誌に投稿したり、自費出版していた作品を投稿する場合には、各々の公募によってOKになったりNGとなったりするので、事前に確認しておく必要があります。

 

 

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